『サイバーパンク2077』クリア後感想 なんだかんだで嫌いになれないむしろ好きというまさにジョニーみたいなゲーム

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複数の選択が用意されているクエスト

メイン、サイドともにクエストのバリエーションはとにかく豊富です。

正面からのドンパチやカーチェイス、BDを使った捜査、ライブ・コンサートなど、魅せ方がとても多彩。
ほぼほぼ一人称視点のみで進んでいき、いわゆるムービーシーンはないので、ゲームプレイとムービーの間での乖離を感じることがなかったのもグッド。

『ウィッチャー3』と同様に、クエストでの会話時にはいくつかの選択肢が提示され、どれを選ぶかによって異なる結果になったりならなかったりします。

本作のクエストで重要なポイントは、会話の選択でその後の結果が変化することに加えて、会話が発生するよりも前に取った行動によって選択肢が変化することと、クエストの攻略に多彩なアプローチが用意されていることにあります。

例えば。

ある人物から情報を得るというクエストでは、まっすぐ対象の元へ向かって対峙するだけでは暴力で解決せざるを得なくなりますが、事前にクエストエリアをくまなく調査し情報を収集しておくと、穏便に済ませることが出来るようになります。

対象を無力化しろという依頼では、正面から襲撃して部下ともども皆殺しにする、裏口からこっそり忍び込んで対象だけを殺す、話し合いで穏便に解決する、と複数のアプローチが用意されていることもあります。

ひとつひとつの選択肢が必ずしも違う結果をもたらすわけではありませんが、Vになりきって考え行動することによってクエスト内容や結果が微妙に変化するので、プレイヤーひとりひとりが異なるプレイ体験を得られるようになっています。

本当に重要な選択はクエストログには表示されていないこともあり、メインストーリーに全く影響を与えない部分でも分岐は多く、リプレイ性はかなり高いです。

1周目とは違う選択をしながら2周目をプレイしていますが、「えっこんな展開になるの!?」と思ったことも少なくありません(ただし、上述したようにストーリーは一本道なので、メインクエストにおける選択と結果にはあまり幅がありません)。

不満に思ったポイント

お使いが多い

各地区のフィクサーからの依頼、もしくは警察からの協力要請といった、淡々とこなすだけのお使いが多いのが少し気になりました。

一応それぞれの背景は設定されていますし、クエストのクリア方法を工夫できたり、レアな報酬が拾えたりする場合も少なくないのでついついやってしまうのですが、単調さを感じる部分があったのは否めません。

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多彩なプレイが可能な戦闘システム

『ウィッチャー3』の戦闘はそんなに面白いとは感じなかったので期待していなかったのですが、本作の戦闘はかなり面白いです。

「銃撃戦」「近接戦」「ステルス」「ハッキング」、この4つの要素を自分なりに組み合わせて戦うことができるのが本作の特徴。
使用する武器、パーク、サイバーウェアの組み合わせによって、実に多彩なプレイスタイルを確立することができます。

サイレンサーを付けたリボルバーで見敵必殺するアサシンプレイをするもよし、一気に接近してカタナで両断するサムライプレイをするもよし、壁を貫通するテック武器でスナイププレイをするもよし、グレネードを投げまくるボンバーマンプレイをするもよし、監視カメラを経由してハッキング攻撃で殲滅するハッカープレイをするもよし。

どういった戦い方を得意とする傭兵なのか?というロールプレイをすることで楽しさが倍増します。

シューター部分の出来もなかなか良くて、スムーズなカバーシステム、リアルな反動や銃声、多彩なリロードアニメーション、といった部分がしっかり作られています。

通常武器よりも強力な効果を持っているアイコニック武器という、ユニークな武器の収集要素が用意されているのも好印象。

肉体に改造を施すサイバーウェアは種類が豊富で、一定時間スロー状態にできるサンデヴィスタン、侵入・探索ルートを大幅に拡張するダブルジャンプ、近接戦の鬼になれるゴリラアームやマンティスブレードなどなど、キャラを強化している実感をしっかり得られます。

ハッキングも、敵をおびき寄せる「口笛」や視覚を奪う「オプティクス再起動」といったステルス向きのものから、複数の敵に継続ダメージを与える「汚染」、対象を即座に無効化できる「システムリセット」といったものまで幅広いので、どのプレイスタイルとも相性がよく、サイバーパンクという世界観がしっかりと反映されています。

不満に思ったポイント

途中からこちらが強くなりすぎてしまう

レベリングの必要は無く、メインストーリーだけをプレイしてもスムーズに進めていける調整になっているのは良いと思います。

しかし、サイドアクティビティを真面目にこなしているとこちらが強くなりすぎてしまい、途中から手応えが皆無になります。

エンドコンテンツと呼べるようなものがないので、せっかく強い武器を手に入れたりビルドを考えてみたりしたところで、それを存分に活かせる場が用意されておらず、やり込み甲斐はありません。

1周目ではサイドアクティビティに精を出しすぎてボスすら瞬殺だったのですが、最高難易度・ストーリーのみで挑んだ2周目では、白熱した戦いを繰り広げることができました。
特に、マンティスブレード使いのボスとの戦いはかなり楽しかったです。

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その他の不満ポイント

カスタマイズ要素の欠如

金さえあればインプラントで思い通りの外見になれるという世界設定ですが、プレイヤー自身はゲーム開始時に決めた外見をいっさい変更できません
人間性を捨てたサイバーなパンクを目指す!と意気込んでいたのですが…髪型や髭すらも変更できないとはガッカリです。

登場する車種は多く、内装もめちゃくちゃ凝っていてスゴいのですが、操作性はあまり良くないですしカスタマイズは一切出来ません。

自宅はありますが、集めたアイコニック武器を眺めるか猫を眺めるかTVを見るかぐらいしかできないので、家に帰ることはほとんどありません。
家具を購入して模様替えをしたり、高級住宅街に新居を設けたりといった要素はありません。

UIの不備

大量のアイテムがドロップするのですが、複数のアイテムをまとめて分解・売却ができないので整理整頓が死ぬほど面倒です(ジャンクのみまとめて売却可)。

弾薬やクラフトパーツなど一度に複数必要なアイテムをまとめて作成出来ないので、時間が無駄にかかります。

防具をアーマーの高い順にソートできなかったり、アイテムのロック機能が無かったり(アイコニック武器は一度分解してしまうと二度と手に入りません)、所持しているサイバーウェアがリパードクのところでしか確認できなかったり、改造パーツがどのサイバーウェアに対応しているのかが分からなかったり、パークツリーを切り替えるのにいちいちカーソルを上まで動かさないといけなかったり、買う前に服の試着ができなかったり、車を運転しているときのミニマップの表示範囲が妙に狭いので交差点を通り過ぎてしまうことが多発したりと、全体的に配慮が行き届いてないです。

圧倒的金欠

ちょっといい武器や服、サイバーウェア、車などを1つ買うだけで数万~数十万の金額を要求されますが、依頼の報酬でもらえるのはたかだか数千。
クエストをすべてこなしたところで、車をすべて購入することはできません。

ギャンブルや闘技場など、楽しんで金を稼ぐ方法は存在しません。

CS版の規制

事前にアナウンスがありましたが、日本のCS版は表現規制によって色々と削られています。

ストーリーで気になったのは、残酷に殺された死体にはカバーがかかっていたり削除されていたりするので、「サイバーウェアが全部引っこ抜かれてる…」と言うVとプレイヤーとの間に齟齬が生じてしまっていたこと。

その他に、性的な描写やオブジェクト、看板といったものは削除されたり置き換わったりしています。

オリジナル版では性別の壁を越えたキャラクリができるのですが、日本版では削除されており、性交のシーンは丸ごとカットされています。

あとペニス型のアイコニック武器があるのですが、それはただの通常武器に置き換わっていました。

大量のバグ

ぼくは多分感覚が麻痺してるので興が削がれることはなかったのですが、かなりバグは多いです(バグの多さはもう皆さんご存知だと思うのでいまさら言及する必要はないかもですが)。

  • クエストが進められなくなる
  • クエストのクリア条件が表示される前にその条件を達成してしまうとクリアできなくなる
  • NPCがスーッとホバー移動する
  • 会話しているNPCが立ったり座ったりを繰り返す
  • Tポーズをとったまま静止しているNPCがいる
  • タバコやスマホなど、NPCが持っていたものがその場に浮いたままになる
  • 複数のNPCが重なって表示される
  • 敵が落としたアイテムが地中に埋まって取れなくなる
  • 車を呼び出すとドアが全部とれた半壊状態で出現する
  • 視線が通らない場所にいるのに敵に発見される
  • オブジェクトが空高く舞い上がる
  • 持っている武器が透明化する
  • ドアの隙間から地形が消失した異次元が見える
  • 窓枠を乗り越えようとしたらものすごい勢いで後ろに弾き飛ばされる
  • ちょっとの段差に躓いて死ぬ
  • 電話の途中で音声が消える
  • 他のNPCと喋ってる時に電話がかかってきてどちらの言っていることもわからなくなる
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おわり

素晴らしすぎるナイトシティという舞台を存分に活かしきれていないが故に文句が多くなってしまいましたが、今年最も熱中してプレイしたのは間違いなく本作です。

ぼくはそれぐらいこのゲームが好きです。

なんでそこまで熱中してるのか?多分、サイバーパンクな世界観、魅力的なキャラたち、ストーリーと戦闘におけるロールプレイがぶっ刺さったんだと思います。

事前情報をそこまで入れてなかったというのも大きい気がします。

手放しで傑作だと褒めることも、「いいから買ってプレイしろ!」とおすすめすることもできないのが悲しいですが、半年ぐらい経って落ち着いた頃にでも手にとってみてください。

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