『キングダム』シーズン1 最高に面白いゾンビドラマ。早くシーズン2が観たい

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原題: 킹덤 (Kingdom)
出演:チュ・ジフン、リュ・スンリョン、ペ・ドゥナ、ほか
シーズン1:6エピソード

春秋戦国時代を描いた大人気漫画の実写化ではなく、朝鮮王朝時代劇+ゾンビもののNetflixオリジナルシリーズです。
ゾンビものが好きなので予告編を見たときから楽しみにしていたんですが、期待を遥かに上回る面白さでした。
Netflix加入者はマストウォッチ!

「 신의 나라 」という題名の漫画が原作みたいです。
ハングルは一切読めないので内容は分かりませんでしたが。
韓国にも少年ジャンプみたいな漫画誌があるんですね。

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あらすじ

Kingdom (2019)

王が天然痘で床に伏した。
それから10日ほど経った頃、漢陽(ハニャン)のいたるところに「王が崩御した」という怪文書が出回るようになる。
怪文書を貼ったのは89名の儒生たちで、彼らは謀反を企てていたという密告があり、捕まった儒生たちは首謀者を探すため拷問にかけられる。

世子であるイ・チャンは王の生死を確かめるため、出入りの禁じられている康寧殿(カンニョンジョン)へ侵入。
そこで、異臭を放ち獣のようなうめき声を上げながら徘徊する、人ならざる者の影を目撃する。
謀反の首謀者はチャンであり、漢陽には彼の生きる道はなかった。
王の病の謎を解くため、チャンは側近のムヨンと共に、王を診察した医師イ・スンヒを探すために旅立つ。

従者であったダニの無残な死体と共に、イ・スンヒが東菜(トンネ)の持律軒(ジユルホン)に戻った。
彼は憔悴しきっており、漢陽で何が起こったのか頑なに語ろうとしない。
その夜、持律軒で予期せぬ大惨事が起こってしまった。

持律軒に着いたチャンたちが目にしたのは、家の床下に積み重ねられた大量の死体だった。
持律軒で何が起きたのかを探るため、医女のソビから話を聞く2人。
ソビによれば、死体は日暮れとともに起き上がり、人間を食らうのだという。
やがて日が暮れ、ソビの言う通りに死者が起き上がり、人間を襲い始めた……

という感じのお話です。

主要人物紹介

いちおう主要な登場人物の軽い紹介をしておきます。

イ・チャン

Ji-Hoon Ju in Kingdom (2019)

劇中では世子(セジャ)と呼ばれることがほとんど。
世子とは、次期王位を継ぐ者のこと。
チャンは側室の子なので、現王妃に息子が生まれたら世子ではなくなってしまう。
そうなると、王朝を牛耳っているチョ氏に邪魔な存在として殺されかねないので、謀反を画策していた。

ムヨン

Sang-ho Kim in Kingdom (2019)

左翊衛(チャイギ)。
世子の護衛みたいな役職の人。
コミカルなおじさんだが、その身を挺してでも世子の命を守ろうとする、護衛の鑑。
妊娠中の妻が漢陽にいるのだが、その妻は…

チョ・ハクチュ

劇中ではチョ大監(テガム)と呼ばれることが多い。
大監とは王の次に偉い人のことっぽい。
息子は禁軍の隊長、娘は王妃。
王朝を牛耳っている事実上の王であり、ラスボス。

ソビ

Doona Bae in Kingdom (2019)

持律軒にいた医女(ウィニョ)。
持律軒の大惨事の生き残り。
人がゾンビ化する病の謎を解くため、鍵を握ると思われる生死草という薬草を探している。

ヨンシン(偽名)

忍者のような凄まじい身体能力を誇り、銃の扱いにも長けている謎の人物。
とくに病を患っているわけでも、大怪我を負っているわけでもなかったのに、なぜか持律軒にいた。
感染拡大に関して責任を感じているというのもあるのだろうが、人を助けるため命を張れる漢。

安炫(アンヒョン)大監

チャンがまだ幼かったころから面倒を見てくれた、チャンの師匠。
チャンは後ろ楯となる彼の元へ向かった。
チョ大監いわく、安炫は何があってもチョ大監には逆らえないそうだが…

感想

これまでに朝鮮王朝の時代劇は一度も見たことがなかく、役職とか地名とか聞き慣れない単語が多くて、最初はちょっと困りました。
音声と字幕を両方日本語にすると理解が捗るかと思います。

まず何より、時代劇とゾンビという組み合わせが斬新。
ゾンビものはだいたいが現代を舞台にしていて、ゾンビの発生・感染で文明が崩壊し、ゾンビと戦うサバイバルバトルとか、残された資源の取り合いとか、極限状態での人間ドラマが描かれていくわけです。
今作ではそれに、王位継承を巡る宮廷内の陰謀や裏切りといったものが加わって、これまでのゾンビものとは一味違う、重層的な面白さを作り出すことに成功しています。

ゾンビものでは、感染原因とか経緯はスルーされることが多く、開始時点でもうすでに感染が拡大し、文明が崩壊していたりします。
しかし今作では、感染の大元と拡大の経緯というのがしっかり描かれています。
しかもこの感染拡大の原因というのが、まあゾッとするもので、これ考えた人は天才かよと思いました。
元を正すと、下々の者の命を蔑ろにし、己の私腹を肥やすことだけを考えている利己的なクズどもが原因であり、物語のテーマともガッチリ結びついていて、ちゃんと考えられてるなと感心しました。

話運びもかなりテンポが良いです。
チャンVSチョ氏という権力に絡む争いと、ゾンビの基本ルールが、非常に手際良く語られていきます。
基本的には他のゾンビものとほぼ同じ(頭が弱点とか、噛まれたらアウトとか)なのですが、日中は活動を停止するというのが新しい。
さらに、最後の最後にこれまでの前提をひっくり返す展開が待っていたのもめちゃよかったです!

最初は、チャンはピョルジャンの言う通り、運良く王の息子として生まれただけの男のように思っていました。
しかし、3話の途中あたりから統治者として相応しい高潔な精神の持ち主であることが分かり、主人公主人公し始めたので、めちゃめちゃ好感が持てるようになりました。
ちょっとコミカルでありながら、ここぞという時には世子の護衛に相応しい武力を発揮するムヨン。
権力者でありながら民を大切に思うチャンを信頼し、付き従うようになるヨンシン。
おどおどしたクズだったが恋をして改心したチョ・ボムパル。
などなど、登場人物がきちんと描かれているのもグッド。

とまあ全体的にめちゃくちゃ面白い本作なのですが、シーズン1では特に何も解決しないという、あまり好きじゃないタイプの終わり方だったのが残念。
もともとは全8エピソードのリミテッドシリーズという構想だったものを、2シーズン6話ずつに分けたらしいので、それが原因なのでしょう。
人の命を弄び権力に固執するチョ氏には、ぜひとも悲惨な最期を迎えて欲しいものです。
最終的にゲーム・オブ・スローンズ的な様相を醸し出してきたので、GOT好きにもおすすめです(ホワイトウォーカーの率いる亡者はゾンビみたいなものですしね)。

残虐非道な赤子取り上げ施設にいたムヨンの妻はどうなる?
死者蘇生が3年前にも行われていた?
チャンの仲間に裏切り者がいるのか?
ゾンビ化は治せるのか?
安炫がチョ大監を絶対に裏切れないとはどういうことなのか?
ヨンシンは安炫に恨みを抱いているようだが、過去に何があったのか?
ソビたちはどうなるのか?
チョ大監による慶尚封じ込め作戦に、チャンはどう立ち向かうのか?
などなど未解決の謎が多数あります。
安炫の率いる部隊はゾンビを熟知しているようでしたし、どうも3年前の件には彼も関わっているっぽいですよね。
3年前に誰かが蘇生されたっぽいというのと、安炫が故郷に帰っていたのは母親の3回忌だったからというのは偶然ではないのでは(3回忌は亡くなってから2年後に行うので、蘇生して1年は生きていたということ?)。

クリフハンガー状態で待っているのは辛い。
はやくシーズン2が観たい。観たすぎる。
シーズン2はよ!という感じでした。
ちなみにシーズン2は2月から制作に入るみたいです。

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