
『ドラゴンエイジ』『マスエフェクト』でお馴染みのBiowareの新作、『Anthem』のオープン体験版をプレイしてみて思ったこと、そして来る製品版への不安などを書きなぐっていきます。
僕がプレイしたのはコンソール版です。
日本語だとアクセスできないって何???
オープン体験版が始まってからしばらくは普通に(エラー落ちしながらも)遊べていたのですが、ある時からサーバーに繋がらなくなりました。
調べてみたところ、特定言語のクライアントでサーバーに繋がらなくなるという不具合が発生していました。
解決策はなんとタイトルのオプションから、言語設定を日本語以外に切り替えるというもの。
これまで色んなゲームのベータとか体験版とかをやってきましたが、特定言語だとプレイ不可という事態には初めて遭遇しました。
製品版では当然この問題は解消されているようです。
エラー落ちが多すぎて完走できない
ミッション途中にエラー落ち、ミッション終わったと思ったらエラー落ち、フリー探索時にエラー落ち、とエラー落ちが多すぎてイライラ。
しかし途中で落ちてしまっても入手した経験値は無駄にならず、ドロップアイテムも次のミッション完了時にまとめて手に入るシステムになっていたのは良いと思いました。
また、ミッションの途中で落ちた場合、メンバーが補充されていなければ再合流できるようになっていたのも良かったです。
エラー落ちだけでなく、バグも散見されました。
目的地の扉がいっこうに開かずクエストが進まなかったり、アイテムを拾って届けなきゃいけないのにそもそも拾えなかったり。
このあたりも製品版で治っていてほしいです。
ジャベリンの操作自体は楽しい
今作は、「ジャベリン」と呼ばれるエグゾスーツを着込んで、走って飛んで撃って殴ってするアクションRPG。

アイアンマンが好きな僕としては、エグゾスーツで飛び回ったりドンパチしたりできると言うだけでこりゃ買わなきゃ!と思ったのですが、その期待にはキチンと応えてくれていて、操作性はかなり良好。
スラスターゲージがあるのでずっと飛び続けられるわけではありませんが、水面ギリギリだと冷却効果によって延々飛べたりします。
『スパイダーマン』と同様、移動してるだけでもわりと楽しめるゲームになっているかなと。
ジャベリンは、リリースの時点では4体。
アプデかDLCで追加されるらしいです。
ジャベリンにはそれぞれ、攻撃アビリティが2種、サポートアビリティが1種、必殺技が1種用意されていて、操作性も特性も違うので、4者4様の楽しみ方があります。
アビリティには、プライマーとデトネイターがあり、プライマーで属性付与したあとデトネイターを当てるとコンボが発生し、大ダメージを与えることが可能。
コンボはダメージがでかいだけでなく、見た目もSEも派手で、どかどかコンボが決まるチームで戦っているとすごく楽しかったです。
自分のアビリティを上手く組み合わせたり、チームで連携したりして、いかにコンボを発生させて敵を蹴散らしていくか、というのが戦闘における肝になります。
チーム全員がデトネイターしか付けていなかったら悲惨。
また、今作ではジャベリン(クラス)ごとのレベルはなく、固有装備以外は使い回せるので、あれもこれも気軽に試して遊べます。
1つのクラスでクリアしたらもういいか…となってしまいがちな僕としては、この仕様は非常にありがたいです。
以下は4種のジャベリンを使ってみてのざっくりとした感想です。
レンジャー

体験版では最初からアンロックされていたジャベリン。
他のジャベリンと比べると目立った特徴がない反面、汎用性が高くて使いやすい。
ただ他ジャベリンと比べるとアビリティが地味で、良くも悪くも普通のTPS感が強かったです。
必殺技はロックオンミサイルを複数発射するもので、飛行中にも発動出来てカッコいい。
デザインは一番好きです。
コロッサス

見た目通りのタンク役ジャベリン。
なんですが、装備が揃っていない状態だと紙装甲なので、すぐに床ペロしてしまいます(他ジャベリンはHPの上にシールドがあるのですが、コロッサスは文字通りシールドが盾として分離されていて、HPが丸出しなため)。
盾を構えながら武器が使えたらいいのにと思いました。
構造強化MODを積んでアホみたいにHPを伸ばしてからが本番の大器晩成型。
なので、ゲーム開始時にアンロックするジャベリンとしては選択しないほうが良さげです。
火炎放射器とライトニングコイルのコンボが凶悪。
コロッサスはコンボ時に爆発を発生させられるというのもあって、上手くコンボを発動させられれば凄まじい殲滅力を誇ります。
必殺技はどでかいキャノン砲を最大3発発射するもの。
インターセプター

ちょっと女性的なフォルムをしているジャベリン。
ジャンプとダッシュを3連続で発動可、近接攻撃を連続で使用可、アビリティが近接特化という、機動力がピカイチのNinja。
特性をちゃんと活かそうと思うと、戦場を動き回って敵の懐に入り込んで斬って離脱してと、とにかく忙しい。
個人的に使っていて一番楽しかったので、最初にアンロックするのはインターセプターにする予定。
必殺技は、一定時間無敵状態になるかわりに、攻撃が近接オンリーになるというもの(走りと飛行が不可になる)。
敵の包囲を突破するだけでなく、無敵状態を活かして味方の蘇生をするといったことも出来ます。
ストーム

炎・氷・雷のエレメント攻撃を使いこなす、魔法使い的なジャベリン。
ホバリング時にスラスターゲージをほぼ消費せず、さらにシールドが強化されるので、基本ホバリングで戦闘するスタイル。
上空は遮蔽物が少ないので集中砲火も受けやすい。
アビリティの射程が長く範囲が広いので、コンボの起点or起爆要員としての活躍が求められそう。
必殺技は3種のエレメントで範囲攻撃を行うもの。
ド派手かつ使いやすくて強い。
ジャベリンのカスタマイズもなかなか
ジャベリンは、性能に関係なく見た目をカスタマイズできます。
パーツの材質や色の組み合わせ、汚れ具合、デカールなどをいじることができます(『Warframe』のカスタマイズに近い感じ)。

やや自由度が低い気がしないでもないですが(腕パーツを片方だけ変えるとか、特定の1部分だけ色を変更するとかは出来ない)、自分好みにスーツを改造して飛び回れるというのはすごくイイです。
ちなみに、今作では課金システムがありますが、課金で手に入るのは外見を変更するアイテムのみになっているとのこと(課金しなくても、ゲーム内で手に入るコインで購入できるようになっています)。
一見するとぼっちに優しいが…
すべてのアクティビティにマッチメイキングが用意されているので、ぼっちに優しい仕様。
これが『Anthem』のイイところです。
しかもマッチングが激速。
しかしながら、ゲーム内での意思疎通の手段が、VC以外無いに等しいのが困りものです。
何をすればいいのか分かっていない人がひとりでもいると、途端にグダグダになってしまう場面もちょこちょこありました。
「こっちだ!」とか「ヘルプ!」とか「あいつに集中攻撃!」とか、味方に知らせられるような機能があればいいのにと思いました。
コンボや必殺技の発動タイミングなど、適切なチームワークを前提に難易度が調整されているのか、ノーマルでもけっこう難しいと感じました。
イージーで装備を整えつつ、徐々に難易度を上げていくのが無難か。
ハクスラ要素に期待…していいのだろうか
今作は、敵を倒して装備品をゲットして自分を強くして、強い敵を倒して更にいい装備品をゲットして…という、いわゆるハクスラ要素のあるゲームです。
ちなみに英語だとLooter Shooterと呼ばれるジャンルみたいですね(ボダランやDestinyなど)。
ドロップ率はそこそこで、クエストの報酬でも結構装備が手に入るので、クエスト周回のモチベが維持できそうになっています。
ただし大きな不安要素としては、体験版で手に入った武器の見た目が、どれもこれも大して変わりがなく無個性だったということ。
これは体験版だからなのか、そもそも高レベル帯のレアな装備品以外はどれも無個性なのかは分かりませんが、かっこいい装備をゲットしたいというのが大きなモチベーションになるので、すごく不安です。
武器のダメージ少なすぎない?
イージーだとそんなことないですが、ノーマル以上だと武器によるダメージが少なく感じました。
シールド持ちの敵相手には、豆鉄砲撃ってるのかな?って感じるぐらい。
基本的にプライマー→デトネイターのコンボを決めていかないと、ちゃんとダメージが与えられないようなバランス。
コンボは爽快感があって気持ちいいんですが、射撃の部分にももうちょい爽快感がないと、ただひたすらコンボを決めてくだけのゲームになりそう。
コンテンツの量が心配
今作で一番心配なのが、コンテンツの量。
Biowareのゲームということで、個人的にはボリューム満点のキャンペーンを期待していました。
しかし、レベルキャップが30レベということから、キャンペーン自体にはそんなにボリュームがなさそうだなあ、というのが現時点での感想。
ローンチ時に搭載されるエンドコンテンツは、体験版でもプレイできたストロングホールドという長めの高難度ミッションが3種類と、レジェンダリーコントラクトという受注型のクエストと、オープンワールドの探索。
正直、エンドコンテンツが少ないと感じます。
ローンチ後のロードマップ等が公開されていないのは、コンテンツの少なさを隠すためなのでは?と邪推してしまいます。
ローンチ後のロードマップが公開されました↓


ローンチ後は、章仕立てでストーリーの拡張が行われていくほか、ストロングホールドや新たなミッション、プログレッションシステムの拡張やギルドなどが、順次追加されていくようです。
これらのコンテンツはすべて無料。
おわり
ゲーム部分はなかなかおもしろいと思いますが、残念ながら体験版ではその面白さを帳消しにするレベルでバグやエラーが多かったですね。
今回の体験版は、製品版よりも6週間前のビルドを使っているとのこと。
なので、製品版では不具合の修正や仕様の変更が行われています(どの程度不具合が治っているのかは謎)。
フォートタルシス内での歩行強制は超不評だったので、製品版では走れるようになっているみたいです。
今のところ不安しかありませんが、人柱になって感想をお届けしようと思います。
現時点では、どうしてもプレイしたい!という人以外は、様子見したほうがいいっぽいです。
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