『ゴッド・オブ・ウォー(2018)』感想 世界一高い山を目指す親子の旅

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外伝も含めれば7作目のGOWシリーズ最新作。
時系列で並べると、アセンション→落日の悲愴曲→1→降誕の烙印→2→3→今作。

このシリーズは僕が最も好きなゲームシリーズの1つで、E3の発表からずっと楽しみにしていました。

システムが一新されているので、プレイ感はこれまでとは全く違うものになっています。

しかし、主人公であるクレイトス、ブルータルなアクション、神話の世界、壮大な仕掛けのあるマップ、ちょっとした謎解き、ド派手なボス戦、といった核の部分はしっかりと受け継がれており、やっぱりまごうことなきGOWシリーズの一作という感じです。

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新しいGOWのここがポイント

全編ノーカット

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これまでのGOWは、広くフィールドを見渡せるような固定カメラの中でクレイトスを操作するものでしたが、今作では肩越しの三人称視点に変更。
そして、なんと全編ノーカットでゲームが進んでいきます。
イベントでのカットの切り替わりや、ローディングの暗転、イベントシーンとゲームプレイの境目といったものが全くありません(リトライ時の暗転はあります)。

これまでもイベントとゲームプレイがシームレスになっていたり、ローディングの暗転がないゲームはいくつかありましたが(『アンチャーテッド』や『バットマン:アーカム・ナイト』など)、全編ノーカットというのは初めて(だと思います)。
これにより、没入感が半端なく、困ったことにやめ時が全く分かりません。

また、バトルで死んでリトライする時にもロード時間がほぼないので、いつロードをしているのか全く謎です。意味がわかりません。サンタモニカスタジオ怖い。

ただ、イベントシーンをスキップできなそうなので、2周目を遊ぶときにちょっと面倒かもしれないなあ、という懸念があります。

新たな神話世界

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これまではギリシャ神話の世界での戦いを描いたものでしたが、今作では新たに北欧神話の世界が舞台となります。
僕の北欧神話の知識といえば、ヴァルキリープロファイルをプレイしたのと、Marvelのソーを観たり読んだりして得たものだけですが、それでも馴染みのあるものが次々と出てきて楽しいです。

ギリシャ神話世界の神であるクレイトスは、北欧神話世界においては異端の存在であり、そのことが親子の旅路にどういった影響をもたらしていくのか?というところが物語の大きな要素になっています。

またキャラや敵も、トロールやドワーフ、エルフといった北欧神話に登場するものになっています。

親子の物語

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燃えたぎる怒りで復讐の権化となり、立ちはだかる神々をことごとく殺してきたクレイトス。
今作ではそんな彼が息子アトレウスと、亡くなってしまった妻フェイを弔うシーンから始まります。

アレスの策にはまり妻子を自らの手で殺してしまった、というクレイトスの過去を知る者としては、不器用ながらもアトレウスとの絆を深めようとしているクレイトスの姿を見るだけで、ちょっと泣きそうになります。
自分が神であることをアトレウスには隠しているようですが、このことがアトレウスの成長にどういった影響をもたらすのかがポイント。

一応今作からでも十分楽しめるようになっていますが、「運命などろくなものじゃない」「神々は人間のことなど気にしていない」「復讐は愚か者のすることだ」「怒りに飲み込まれるな」といったこれまでのクレイトスの旅路を思い出させるような台詞が散りばめられているので、未プレイの方はぜひ1から(遊びやすさ的に時系列順ではなく発売日順で)遊んでほしいです。

中盤ではシリーズファンなら鳥肌ものの展開が待っているので、やはり今作をやる前に1~3はプレイしておいた方がいいと思いました。

魅力的なキャラクター達

主人公のクレイトスさんは圧倒的なカリスマ性と強さを持っている最高のキャラですが、それ以外のキャラの魅力が薄い(というかすぐクレイトスさんに殺されちゃう)のがこのシリーズの弱点でもありました。
しかし今作では、ブロックとシンドリ、森の魔女、ミーミルといった魅力的なキャラクターが親子の旅路をサポートしてくれます。

かわいい息子アトレウスくんとの会話では、ちょっと癒やされたり笑えたりします。
おしゃべり生首おじさんのミーミルは様々な北欧神話エピソードを聞かせてくれるので、船旅が楽しいです。

こんなことはこれまでのシリーズからは考えられませんでした。

広大なマップと探索の楽しみ

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これまでのシリーズは基本的に一本道のリニアなマップで、探索要素は隠し宝箱が少しある程度でした。
しかし今作では、探索できる広大なマップが用意されており、いたるところに宝箱やサイドクエストが配置されています。

サイドクエストは単なるお使いではなく、この世界の背景を知ることが出来たり、新たなエリアの探索がセットになっていたりするので、全く飽きさせません。
サイドクエスト・探索は、スキル習得に必要なXPの入手、貨幣である銀の欠片の入手、新しい装備の製造、装備の製造・アップグレードに必要な貴重な素材の入手、などゲームの進行に役立つので、やっておいて損はありません。

また、一度通過したエリアを再訪して取り逃がしたアイテムを採集することも出来ます。
探索をしていると必然的に移動に費やす時間が長くなりますが、その間に聞ける親子の会話やミーミルの神話が面白いので全く苦に感じません。

『アンチャーテッド4』のように、船着き場について会話が中断してしまっても、船に乗ったら前回の続きから話してくれるという配慮もなされています。

新たなバトルシステム

肩越しの視点、新たな武器、防具の概念、といったシステムの一新により、バトルもこれまでのものとはかなり勝手が違います。
弱攻撃と強攻撃の組み合わせ、パリィ(ジャストガード)からの反撃、というお馴染みの操作に加えて、強力なルーンアタック、様々な護符の効果、遠距離攻撃を組み合わせた手に汗握るバトルが楽しめます。

新武器「リヴァイアサン」は、近距離武器としても遠距離武器としても使える便利武器。
リヴァイアサンが手元にない時は、素手と盾を使った殴り攻撃になります。ダメージはあまり高くないですが、敵をスタンさせやすい効果があります。

敵にとどめを刺すブルータルなCSアタックは今作でも健在(QTEではなくなりました)。
息子の前だからなのか、内蔵を引きずり出したり、目ん玉をもぎ取ったりといったエクストリームさが薄くなってしまったのはちょっと寂しいですが。

戦闘をサポートしてくれる息子アトレウスと協力して、様々な敵をなぎ倒していきましょう。

英語音声

これまでのシリーズは、海外版を買わない限り日本語吹き替え音声のみでしかプレイできませんでした(『GOW3リマスター』には英語音声があった)。
しかし今作では、英語音声の選択が可能に!

個人的にフォトリアルなゲームは原語のままプレイしたいと思っているので、この仕様は非常にありがたいです。

攻略のアドバイス

バトルのコツ

これまでのシリーズではとりあえず□□△とカウンターでゴリ押しが出来ましたが、今作のバトルは結構難度が高めで、ノーマルでも苦戦を強いられることが多々あります。
敵は死角からも攻撃してくるし、これまでとは違って背後からの攻撃はガード・パリィできないため、出来るだけ敵を視界内におさめられるよう、位置取りを意識する必要があります。

リヴァイアサンを投げて当てることで、敵を凍らせたりダウンさせたりすることが可能なので、遠距離攻撃を上手く交ぜつつ、囲まれないように戦うのがポイント。

また、アトレウスの矢はスタンの蓄積量が凄いので、積極的に使っていくといいです。アップグレードを忘れずに。

リヴァイアサンの攻撃を弾く敵や、アトレウスの矢を当てた直後でないとほとんど攻撃できない敵、リヴァイアサンで攻撃するより背後から素手で殴ってスタンさせたほうがいい敵、真っ先に斧投げで排除したほうがいい敵など、敵に合わせて戦術を使い分けていくことが非常に重要になります。

敵を一定数倒すとアトレウスが記録をとっているという体の動物寓意譚に有用な情報が追加されることがあるので、そちらも参考に。

敵の攻撃では通常の攻撃の他に、黄色いサークルが出てくるものと、赤いサークルが出てくるものがあります。
黄色いサークルはガードを崩されてしまうもの、赤いサークルはガードしていてもダメージを負ってしまうものです。
黄色いサークルのものはパリィが可能ですが、赤いサークルのものはパリィ不可なので回避しましょう。

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クレイトスと敵にはバトルレベルというものが設定されており、これによってバトル時の強さが決まります。
バトルレベルは、装備しているリヴァイアサンの柄頭と防具、それにつけている呪力、そして護符の合計値になっています。
敵が強いと感じたら、装備の新調・アップグレード、戦闘中に体力を回復できる呪力を装備するようにしてみましょう。

斧を投げよう

クレイトスの新たな武器「リヴァイアサン」は、ぶん投げて遠距離攻撃を行うことが出来るだけでなく、仕掛けの歯車をロックしたり、火炎壺を爆破させたり、上の方にあるオブジェクトを破壊したりと、探索でも大活躍します。

謎解きでは、ただ投げて当てるだけではダメで、まずはオブジェクト付近の適当な壁に刺して移動、その後手元に戻すときの軌道を利用しなければいけなかったりもします。

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↑所々上空などに緑のモヤモヤした烏が飛んでいることがあります。
15、30、51羽落とすごとにXPがもらえるので、見つけたら斧を投げておきましょう。

ノルンの箱

探索していると、封印が施されているノルンの箱というものに遭遇します。
この中にはHPとレイジゲージをアップさせるアイテムが入っているので、見つけたら必ず開けるようにしましょう。

封印を解くには、3つの封印石をただ破壊するものや、箱のルーン文字と同じ鐘を時間内に鳴らすもの、箱のルーン文字と付近にある仕掛けのルーン文字を揃えるものがあります。
鐘がかなり離れたところにある場合は上述の、壁に刺しておいて移動した後に手元に戻す、という操作が必要になります。

優先して習得しておきたいスキル

クレイトスのアクションはXPを消費し新たなスキルを習得することで増えていきます。

どれも戦闘における行動の幅を広げてくれるものですが、特にこれは便利だぞ、と思ったものをいくつか挙げておきます。

クリティカルスロー

斧投げを敵の弱点に当てて△で手元に戻すと、少しの間だけ次の攻撃が強力になるスキル。

上手く弱点に当てることができれば、これだけでもかなり戦闘が楽になります。

ギロチンクリーブ

強攻撃長押しで発動する強力な攻撃スキル。

発動に時間がかかるので使う際には注意が必要。

アトレウスが敵の動きを止めているときなんかに使うといいと思います。

カウンターストライク

パリィ(敵の攻撃の直前でガード)成功時に強力なカウンターをお見舞いできるスキル。

パーマフロスト

連続で攻撃を当て続けるとリヴァイアサンの冷気が強化されていくスキル。

敵の動きを遅くしたり凍らせることも出来るようになります。

ダメージを受けるとリセットされてしまうので注意。

世界の裂け目

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フィールドでときどき遭遇するもやもや。
○ボタンでインタラクトすると、通常よりも強力な敵が出現してくることがあります。
敵を倒した後再度インタラクトすると、貴重な素材が入手できます。

負けてしまっても直前からのリスタートになるので、とりあえず挑戦してみるのがいいと思います。

ヴァルキュリア

ストーリーで巨人のノミを手に入れたあとに入れるようになるオーディンの隠し部屋には、ヴァルキュリアという強力なボスがいます。

ヴァルキュリアはミズガルズに4体、その他の地域にそれぞれ1体ずついます(ムスペルヘイムは試練6、ニヴルヘイムは霧のダンジョンの奥)。

ヴァルキュリアを倒すと入手できる8つの兜を全てミズガルズの審議室に捧げることで、ヴァルキュリアの女王と戦うことが出来ます。

9体のヴァルキュリアはそれぞれが少しずつ異なる戦い方をしてきますが、共通して有効な戦法がいくつかあります。

  • その場で少し浮き上がったときは斧投げorアトレウスの矢で撃ち落とせる
  • 羽でガードしてきたら、L1二度押しのガード崩しが有効
  • 目眩まし攻撃は後ろにローリングして避ける
  • 視界の外に飛び上がったらすぐに掴み攻撃がくるので、1~3回ローリング回避する
  • 突進攻撃も1~3回ローリング回避する
  • 連続攻撃系のルーンアタックは途中で抜けられて手痛い攻撃を喰らいやすいので、単発のものにしておく

おわり

バトルシステム、レベルデザイン、脚本、演出、グラフィック、世界観と、すべての要素がハイクオリティ。
間違いなくシリーズ最高傑作にして、ここ数年でやったゲームの中でもかなり上位に入るんじゃないかというぐらい面白い。

PS4を持っている方にはぜひとも遊んでもらいたい一作です。

ただ、探索要素が多いので、俺はこれまでのGOWみたいな血みどろのバトルだけがやりたいんじゃ!という人には合わないかもしれません。

ストーリーを終えてヴァルキュリアを倒した後は強い敵と戦えないので、ボスラッシュなりもっと難しい試練の追加や、強くてニューゲームがアップデートで搭載されることを強く願っています。アップデートで強くてニューゲーム機能が追加されました!

続編が待ち遠しいです。

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