『ゼノブレイド2』面白いけど人には勧めにくいJRPG

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前々から気になっていたNintendo Switch専用ソフト、『ゼノブレイド2』を今更ながらプレイしてみたので感想を。
とりあえずストーリーはクリア、プレイ時間は80時間です。
サブクエの消化と未取得レアブレイドのガチャ、チャレンジをやってから2周目に入る予定です。

エキスパンションパス購入済み。

特にバトルが面白いゲームですが、その反面ストレスを感じるポイントが非常に多く、全体的に文句っぽくなってしまっていることを先にことわっておきます。

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好みの分かれるキャラデザ

本作で最も好みが分かれそうなのがキャラデザ(いわゆる萌え系というやつ?)。
ホムラ、ヒカリ、ハナJDなど、露出度高めでおっぱいを強調したような女性キャラが多く、その点で拒否反応が出ている人が結構見受けられます。

また、メインキャラを担当しているイラストレーターは齋藤将嗣さんなのですが、敵であるイーラ勢を担当しているのがFF7やキングダムハーツでお馴染みの野村哲也さんなどスクエニ勢、レアブレイドは複数のイラストレーターが担当しているため、作品全体として統一感がなくフワッとしている印象を受けました(イーラは滅びた文明ということで、デザインに差があるのは必然なのですが)。

低年齢層向けのストーリー

いまのところ最後までストーリーは良くも悪くも小・中学生向けといった感じでした(しかしCEROはC)。

少年がひょんなことから少女と出会い強大な力を手に入れ、世界を滅ぼさんとする敵と戦いながら成長していく、というベッタベタな王道です。
王道なのは別に問題ないのですが、登場人物の言動やイベントシーンでの演出など、ちょっと好みではない部分が大きかったです。

  • 登場人物のほとんどが、主人公を無条件で肯定したり、主人公に簡単に感化されたりする
  • 敵の思考回路が「絶望したから世界を滅ぼす」というありきたりで共感も理解も納得も一切出来ない残念なもの
  • アニメっぽい、やや寒いキャラクターの振る舞い
  • ターン制の会話・戦闘劇(こっちが話しているときは敵がお行儀よく待ってくれていたり、時間の流れが極端に遅くなったりするやつ)

上記のようなものが苦手な人には全くおすすめできません。

ナンバリングタイトルですが、FFシリーズ同様これはこれで独立した話みたいなので、僕のように前作をプレイしていない人でも問題なしです。

ムービー多すぎ問題

ことあるごとにムービーが挿入されており、ただの立ち話でさえムービーになっていたりするため、コントローラーを操作しない時間が多くテンポが悪いと感じました(『オクトパストラベラー』をやった後なのでなおさらそう感じました)。

ストーリーの後半に行くにつれてムービーの分量が増え、5秒操作→5分ムービー→1分操作→20分ムービーという流れにはさすがにうんざりしました。
こっちはムービーが見たいんじゃなくて、ゲームがやりたいんです。

PS2の時代だったら全然許せたと思いますが、イベントとゲームプレイがシームレスになっているものも多い昨今ではちょっと厳しいかなと。

またムービーにおけるアクションシーンにかなり力を入れているのですが、実際のバトルでは結構もっさり。
個人的に、実際のゲームプレイでは到底出来ないような動きをムービーでされると「いや、ゲーム中でもその動きやってよ!」と冷めてしまうので、やめていただきたかったですね。
どうしても派手なアクションを取り入れたかったら、GOWのようなQTEにすべき。

取っつきにくいが面白いバトルシステム

キャラデザ、ストーリーは子供向けなのに対し、バトルシステムはなかなか取っつきにくいものになっています。
取っつきにくいが面白いバトルシステムランキングがあったら、わりと上位に食い込む気がします(個人的に1位は『エンドオブエタニティ』)。
本作の面白さはバトルに集約されていると言っても過言では無いと思います(もちろん個人差はありますが)。

ただ、雑魚戦ですら数分はかかるので、道中の敵はわりとスルーしてます。
スルーしていても宿泊でレベル上げができるため、レベル上げ作業は必要ない、というのはグッドです。

戦闘は3人パーティーで、それぞれが装備している3体のブレイド(謎の生命体)を切り替えながら戦います。
ブレイドには武器、属性、ロールが設定されており、3人×3体の組み合わせを考えてパーティーを組む必要があります。
同じ武器でもドライバーによってアーツ(技)が異なり、また様々な効果を付与してくれるアクセサリーやアシストコア、ポーチアイテムもあるため、情報の整理が大変(ただ、難易度ノーマル以下ならあまり考えなくても大丈夫だったりする)。

通常攻撃はオートアタック。
通常攻撃を当てるとアーツが使用可能になり、アーツを当てると必殺技ゲージが貯まり、必殺技が打てるようになる。
必殺技にはⅠ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳの4段階があり、上の段階を使う場合はその分アーツを当てる必要がある(Ⅳはブレイドの近くでオート攻撃していると貯まる)。
必殺技を特定の属性の順番(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの順)であてるとブレイドコンボになり、ⅢorⅣの必殺技のフィニッシュで属性玉というのが敵に付与される(属性コンボの順番は、必殺技Ⅰを決めた後に画面の右上で確認できる)。

パーティーゲージが3つ貯まるとチェインアタックが発動でき、ドライバーが順番にブレイドの必殺技を叩き込んでいく。このとき属性玉を割ることが出来れば(3回分の攻撃で割れるが、反属性だと2回分のカウント)、チェインアタックが1ターン延長され、ダメージ倍率も上がる。
そのためチェインアタック発動前に、反属性も考えつつ属性玉をいっぱい付けておくと特大ダメージが狙える。

また、アーツには敵の状態を遷移させるものがあり、ブレイク→ダウン→ライジング→スマッシュとつないでいくドライバーコンボというものも用意されている。スマッシュでは大ダメージ+アイテムドロップが発生する。

ブレイドコンボとドライバーコンボを当てるとフュージョンコンボというのが発生して、いろいろな効果が発生したりもする。

と様々な要素があるバトルシステムなんですが(文字だけではなんのこっちゃ分からない)、チュートリアルがめちゃくちゃ不親切。
序盤でちょろちょろっと説明されたら、それ以降そのチュートリアルは再見できません。
一応情報屋でチュートリアル的なものを購入できますが、十分とは言えない情報量。

ブレイドの組み合わせを考えて、思ったとおりにコンボが決まってチェインアタックで強敵を封殺出来たときはめちゃくちゃ楽しい!と感じられます。
が、いかんせん説明不足すぎるため、結局よく分からずつまらないと感じてしまう人、めんどいから難易度イージーとオートバトルでクリアって人もわりといるんじゃないかと思います。
もったいないです。

あと、エキスパンションパスを買っていると難易度を細かく設定できる点がすごくよかったです。ストーリーは最後までノーマルでやりましたが、クリア後は敵を弱化、こっちを強化して俺TUEE状態で遊んでいます。

フィールド探索は面白いが…

フィールドは広大で高低差の激しい複雑な構造をしているので、「こんなとこにこんな場所があったのか!」という発見があり、探索自体は楽しいです。
しかし、平面マップが不親切極まりないもので、目的地にどう行けばいいのか、どこがどう繋がっているのかがよく分からずストレスを感じます。

スキップトラベル(ファストトラベル)地点は各地に用意されているものの、その配置間隔が妥当とは言いがたいです。
戦闘不能になると最後に通過したスキップトラベル地点に戻されるのですが、かなりの巻き戻しを食らうことが多々あり、ちょっとうんざりすることも(高レベル帯のエリアに迷い込むとすぐに死ぬので)。

また、フィールドはアルスという巨大な生き物の体表、という設定なのですが、それがゲームの面白さとしては全く生かされていないのは残念でした。

あと、徒歩以外の移動手段があっても良かったんじゃないでしょうか。

お使い感あふれるサブクエスト

今作には大量のサブクエストが用意されていますが、その全てがお使い。
あれを取ってこい、あれを倒してこいなど、完全なるパシリ状態で面白みは全くありません。

レアブレイドのクエストだけはストーリー仕立てになっているためかろうじて興味が保てるものになっていますが、通常のサブクエはただの作業と化してしまっています。
サブクエはできるだけ消化しつつメインストーリーを進めたい人にとっては、なかなかに苦痛です。

面倒すぎるフィールドスキル

個人的に最もストレスを感じるのがフィールドスキル。
ブレイドにはそれぞれフィールドスキルという、戦闘ではなくフィールドでのみ効果を発揮するスキルが設定されています。
複数のフィールドスキルを使用しないと開けない道や、開けられない宝箱、クリアできないクエストなどがあります。

このフィールドスキル、エンゲージ(装備)しているブレイドのものしか使えないため、その都度ブレイドを付け替える必要があり、非常にめんどくさいです。
ブレイドのプリセットみたいなものは用意されていないので、フィールドスキルで必要なブレイドに付け替える→戦闘用のブレイドに再度付け替え直すというのに結構手間がかかります。

またブレイドの付け替えは地面に足がついた状態でないと行えないため、はしごの途中にあるポイントで発動条件を満たさなかった場合、一度降りてからブレイドを付け替え再度登り直す必要があり、めんどくさすぎます。

漂うソシャゲ感

戦闘に使うブレイドは、ソシャゲにおけるいわゆるガチャで手に入れます。
ご丁寧にも、ガチャを引くとオートセーブがかかるのでリセマラは出来ない仕様(でも普段は手動でセーブしないといけない)。
ブレイドにはレア度があり、デザインが使いまわしなコモンブレイドと、ちゃんと固有グラが用意されているレアブレイドの2種があります。
コモンブレイドとレアブレイドでは性能がダンチなうえ、レアブレイドにはクエストが用意されているのですが、レアが出る確率はかなり低めです。

また、前述したようにレアブレイドは複数のイラストレーターが担当しているため、ソシャゲ感が強まる要因にもなっています。

戦闘に使えるブレイドは1人3体までなので、余ったブレイドを使って金や経験値を稼ぐ傭兵派遣というものがあります(一定時間したら戻ってくるやつ)。
これもソシャゲによくあるものですが、ほとんどのソシャゲではリアルタイムで換算されるのに対し、今作では”ゲームをプレイしている時間”で換算されているため、かなり時間がかかります。
また、派遣したブレイドは当然その間使用不可になるので、フィールドスキルのシステムとの相性が悪いです。

その他細かいこと

  • アクセサリなどが同一種でもまとめて表示されないので、管理がめんどい
  • アルスが違うと、スキップトラベルのマップでクエストの発生地点がひと目で確認できない
  • ドロップアイテムがそのへんにばらまかれる。装備を厳選するようなゲームじゃないので意図がわからない。また戦闘時は移動速度が激遅なので、回収が面倒。崖の下に落ちて回収不可なんてことも多々起きる
  • クリスタルをまとめて使用できない(10連ガチャみたいなことができない)
  • 傭兵派遣のミッションを追加してくれる人がミニマップに目立つように表示されない
  • 全体的にUIが使いづらい。特にクエストの一覧が超見辛い
  • ブレイドの成長要素(キズナリング)の条件達成が面倒すぎる

おわり

全体的に文句のような感じになってしまいましたが、なんだかんだでかなり楽しんでいます。

前日譚にあたる『黄金の国イーラ』の配信(9月21日)が待ち遠しいです!
バトルシステムが本編とは違うものになっているようなので、単なる追加シナリオ以上に楽しめそうですね。太っ腹すぎる。
『黄金の国イーラ』は本編のエキスパンションパスに含まれているコンテンツですが、本編を持っていなくても、イーラのパッケージ版を買えば単体で遊べるみたいです(ただし、エキスパンションパスより値段がちょっと高いです)。

イーラのパッケージ版の内容はエキスパンションパスと同じなので、イーラを買って楽しかったらゼノブレ2を買う、というのもありだと思います。

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