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ゲームレビュー『龍が如く7 光と闇の行方』 すごく面白いけどバトルシステムだけが残念

4.0
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今回レビューするのは、主人公もバトルシステムも一新したシリーズ最新作『龍が如く7 光と闇の行方』!

龍が如くシリーズは本作が初めてなので、過去作からの要素や過去作と比べてどうか、という部分は分かりかねますのでご了承ください。

バトルシステムの出来は後述するとおり残念なものでしたが、そこを考慮しても、プレイして損はないゲームだと思います。
なので、Amazonレビューで低評価がトップに上がっているのは残念です。

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ストーリーもキャラも良い!

義理人情に厚く困っている人を放っておけないという新主人公「春日一番」のキャラ付けは、まさにゲームの主人公にぴったり。
青臭いとも言えるまっすぐな心と人好きのする明るい性格で、周囲を巻き込みながら表と裏社会に渦巻く陰謀のまっただ中に切り込んでいく姿は、ついつい応援したくなります。

街中では本筋とは全く関係のない「サブストーリー」(いわゆるサブクエ)がいくつも発生しますが、これにも首を突っ込んでしまい巻き込まれてしまうというのが不自然ではないので、サブクエにありがちなお使い感は感じられませんでした。

仲間になる面々も、一番に負けず劣らずそれぞれが心に”熱さ”を持っているので、非常に好感が持てました。
次回作が出るなら、また春日一番とその仲間たちに会いたい、彼らの活躍をもっと見たいと思わせてくれるぐらいの魅力がありました。

どん底からの成り上がりというテーマ、日本の表と裏の社会を扱っているストーリーも、とてもよかったです。
シリアス度合いはやや高めですが、一番は根が明るく前向きな性格をしているので、不必要にジメジメしないというのもグッドです。

都合がよすぎる展開や、前振りもなく唐突にぶっ込まれる重要な情報、便利すぎる能力を身に付けた人物の登場など、思わず首をひねってしまう部分がないわけではありませんが、トータルで面白いので問題なし。
ただし、会話・イベントシーンがやや長すぎるきらいがあるので、この部分については好き嫌いが分かれると思います。

シリアス度合いの高いメインストーリーとは打って変わって、サブストーリーはコメディ成分が強め。
SMにハマりすぎた結果、最強の防御力を手にして不感症になってしまったマゾおじさんの話や、弟の手術費を稼ぐために募金活動に励む少女の話などなど、思わず笑ってしまうものから感動してしまうものまで、印象的なものがいくつもありました。

キャラの掘り下げもかなり丁寧。
仲間内での会話が非常に豊富で、キャラのバックストーリーが語られる絆イベントもしっかりしています。
映画館で一緒に映画を観たときにその映画が好みだった場合には会話が弾んだり、レストランで頼んだメニューに関して会話が発生したりと、細かい部分までちゃんと作られています。
遊べば遊ぶほど、どのキャラにも自然と愛着がわいてしまうような作りになっていて感動しました。

残念だったのは、「鎌滝えり」がパーティーにいても、メインストーリー上では一切からまないということ。
会社経営をある程度進めないとパーティーに参加せず、経営モード自体はメインストーリーを進める上では必須じゃない、という条件が影響しているので仕方ないとは言え、不自然さは拭えませんでした。
えりは雑魚戦に強く、ぼくはスタメンで使っていたので尚更。

豊富なアクティビティ

本作には、これでもかというぐらいプレイヤーを楽しませてくれるサブ要素が盛りこまれていて、これもかなり好印象。

前述したサブストーリーだけでもかなりのボリュームですが、その他にも将棋や麻雀、カラオケ、バッティングセンター、トランプに花札などなど、日本人には馴染みのあるアクティビティが盛りだくさん。
本編をほったらかしてこれらだけで何時間も遊べてしまうほどのボリュームがあります。
加えて、ミニゲームをやり込むことで攻略に役立つアイテムもゲットできます。

会社経営モードも、本作の大きな特徴でしょう。
一番と同様にどん底に追い込まれた会社を立て直すモードで、ゲーム前半から大金を稼ぐことができます。
お金があれば行動の幅がグンと広がるという自由度の部分と、どん底からの成り上がりというテーマがマッチしていて、非常に良かったです。
経営モード自体はスマホのゲームでもありそうな単調なものでしたが、手っ取り早く大金を稼げるという意味では非常にありがたいモードでした。

残念すぎるバトルシステム

本作でのバトルシステムは、これまでのアクションから一転して、ターン制コマンドバトルへと変更。
マンネリ打破・新シリーズ突入のための路線変更が間違っていたとは思いませんが、システムの調整・練り上げが全く足りていないと言わざるを得ません。
参考にできる偉大な作品がいくつもあったにも関わらず、なぜバトルシステムの出来がこんなにも悪いのか、全くの謎です。

極悪テンポのライブコマンドRPG

規則正しく整列して行う昔ながらのバトルではなく、敵味方の位置が常に変化しているというのが最大の特徴ですが、これの出来がまったくもって良くありません。

まず、コマンドを選択するたびに、敵に接近→攻撃という流れをいちいち踏むので、単純にテンポが悪いです。

さらに、味方キャラは敵とエンカウントした地点付近にとどまり続け、敵がどう動いても距離を詰めようとしないうえに、攻撃したあとになぜか元いたポジションにわざわざ戻ってくるという、不可解極まりない行動をとります。

敵との間に迂回しなければいけないオブジェクトがあると、これまた不可解極まりない遠回りなルートで接近して攻撃することが多いのでイライラさせられます(ガードレールを越えて車道に出た敵を攻撃する際、すぐ横のガードレールではなく、一旦敵とは真逆の方向に走っていき、めちゃくちゃ遠くのガードレールを越えて攻撃する。敵との間に公衆トイレがあった際、右側から接近すればすぐなのに、わざわざ左側を走っていき途中のガードレールを越えて接近する。など)。

また、地形に引っかかって攻撃を空振りするなんていう間抜けなことも起きます。

これらの要素が合わさって、敵が広く散らばってしまった場合には戦闘が驚くほど冗長なものになってしまいます。

攻撃時に凶器を利用できるか否かや、範囲攻撃の有効範囲といった情報は一切表示されず、加えて敵は常にフラフラフラフラ動いているので、こちらの思った通りに攻撃が当たらないケースが非常に多いです(攻撃時に敵のすぐ近くに凶器が落ちていれば、それを利用して攻撃するというシステムがあります)。

最大の問題は、プレイヤーがキャラの位置を操作できないということ。
このせいで、プレイヤーは位置変化を戦略に組み込めません。
キャラの操作ができれば、上述した問題は発生しなかったように思います。
それだけでなく、味方の方に敵を吹き飛ばすと連携が発生するとか、凶器の近くで攻撃ボタンを押すとその凶器を拾ってから攻撃するなど、戦略的システムとして機能したでしょう。

バランス・戦略性の欠如

各攻撃には属性があり、敵には弱点と耐性が設定されています。
しかし、戦闘中にそれらを確認する術はなく、攻撃前に分かるのは弱点のみで耐性は分かりません。
耐性を持つ属性では与えられるダメージがかなり減ってしまうため、物理と魔法どちらも使えるジョブは強く、物理属性かつ単体攻撃が多いジョブは使いにくいです。
特に終盤のボスは魔法・氷属性以外ではほとんどダメージが通らないため、物理攻撃しかできないキャラは役に立ちません。

『ペルソナ5』の1 moreやバトンタッチ、『オクトパストラベラー』のシールドブレイクといった戦略的システムが一切存在しないので、バトル自体は非常に単調。
特にHPの多いボス戦は単調の極み。
テンポの悪さも相まって、早い段階から雑魚との戦闘は極力避けるようになってしまいました。

それぞれの極技(いわゆる「わざ」に相当)もバランスが取れているとは言い難いです。
「スパークリング・キャノン」や「ハングアップ」など序盤から終盤まで一線級で使えるものもあれば、必殺技に相当する「〇〇の極み」はMP消費と派手な演出だけはいっちょ前な見掛け倒しだったりと、極技の性能差がかなり激しいです。
また、状態異常によるスリップダメージは有効な場面が多いですが、バフ・デバフは誤差の範囲みたいな効果しかありません。

ジョブシステム

本作には、いわゆるジョブシステムが搭載されています。
リアル職業の服装や、その職業にちなんだ技で戦うというビジュアル面だけを見ればなかなか面白いのですが、システム自体はおざなりです。

ジョブにはレベル(ランク)が設定されており、ランクアップすることで使える技が増えるのですが、厄介なことにキャラのステータスもジョブランクと結びついています。
高ランクのジョブから低ランクのジョブに転職するとガクンと弱体化してしまうため、気軽にジョブチェンジできません。
キャラのステータスはキャラのレベル、使える極技はジョブのランク、ジョブチェンジでステータス補正が変化する、というのでよかったのではないでしょうか。

特定ジョブの組み合わせを極めると新たなジョブが開放されたり、ゲーム終盤で新たなキャラ専用ジョブが開放されるなんてこともないので、端的に面白味がありません。

おわり

バトルシステムは残念すぎる出来になっていますが、ストーリー・キャラ・サイドアクティビティと、欠点を補って余りある魅力が詰まっているので、個人的にはおすすめしたい一作でした

ここがグッド
  • 先が気になるストーリー
  • 魅力的なキャラクター
  • 豊富なサイドストーリーとミニゲーム
  • 経営モード
ここがバッド
  • 褒められる部分のないバトルシステム
Amazon | 龍が如く7 光と闇の行方 - PS4 | ゲーム
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