ディアブロ×ヴァンサバな『Halls of Torment』が面白かったので紹介してみる

アーリーアクセスの配信が開始された、ディアブロ×ヴァンサバなローグライク『Halls of Torment』が面白かったので紹介しておきます。

現時点で日本語には対応していませんが、ストーリー要素はありませんし、この手のゲームに慣れていれば特に困らないと思います。

プレイ時間:約20時間
Steam Deck対応:〇

こんなゲーム

キャラクターとステージを選んでランを開始し、四方八方から押し寄せる敵をなぎ倒しながら30分間の生存を目指す、ヴァンサバでおなじみのアレ。

ヴァンサバとは違ってマウス/右スティックでエイム操作を行いますが、オートエイム機能を使うことで移動操作のみに切り替えることも可能です。

敵を倒し、ドロップした経験値ジェムを集めるとレベルアップ。ランダムで4つの選択肢(基礎ステータスやアビリティ性能の向上)が提示され、そのうち1つを選択してキャラクターを強化していきます。

くわえて、一定時間が経過するごとにエリート/ボスエネミーが出現。
エリートを撃破するとアビリティが、ボスを撃破すると装備品がドロップし、それらを取得することでさらなる強化が望めます。

エリートは単純にHPの多くなった雑魚敵ですが、ボスはそれぞれユニークな見た目と攻撃パターンを持っており、緊張感のある戦闘が楽しめます。

現時点で使用可能なキャラクターは7人。

はじめはSwordsman(剣士)しか選べませんが、条件を満たすことでArcher(射手)やCrelic(聖職者)といったキャラが選択可能になります。

それぞれメイン武器が異なるほか、初期ステータスの値や各ステータスの伸び率が異なります。

ヴァンサバではどのキャラを選んでも結局同じような構成に落ち着きがちですが、本作ではキャラクターの特性を考慮して装備・強化・アビリティを選んでいく必要があります。

例えば、射手はクリティカル率がやや高めで移動速度の伸び率が高いので、クリティカルボーナスを上げる装備や、移動速度で性能が向上するアビリティとの相性が良い、といった感じ。

………と書いてはみたものの、現時点ではアビリティの数がそこまで多くなく、バランス調整が微妙なため、結局同じような構成になりがち(Transfixionが出てきたら絶対に取るし、Golemは実績目的じゃなきゃ絶対に取らない)。

レベルアップによる強化やアビリティの取得はランごとにリセットされてしまいますが、装備だけは別。

条件を満たすことで装備を拠点に持ち帰ることができ、次周以降での持ち込みが可能になります。

装備品の効果は、「クリティカル率+10%」「攻撃速度+20%」といったベーシックなものから、「5秒ごとにインプを召喚」「燃えている敵を攻撃すると拡散ダメージ」といった特殊なものまで幅広く用意されており、トレハン要素も楽しむことができます。

本作ではヴァンサバと同様に、実績の達成と要素のアンロックが連動したメタプログレッションシステムが導入されています。

恒久的な強化項目や新たな装備品、アビリティの強化などが次々にアンロックされていき、プレイすればするほど奥が深まっていきます(その反面、ゲーム序盤は要素が少なくやや退屈)。

現時点ですでに200もの実績が用意されており、約20時間のプレイで解除できたのは150個ほど。

ちなみにぼくはSteam Deckでプレイしていますが、いまのところほぼ問題なく遊べています。
※敵の数が膨大になるゲーム終盤では処理落ちが発生してしまいます

右トラックパッドをマウスに切り替えることで、画面右に表示されるアビリティやバフの効果を確認できるようになって便利。

バッテリーの持ちがかなり良く、満充電の状態からだと約6時間ぐらいは遊べそう。

グラフィック設定はパフォーマンスモードの切り替えしか用意されておらず、パフォーマンスモードをオンにすると文字が見づらくなるため、オフにしています。

これから始める人のための攻略メモ

実績を確認しつつプレイしよう

実績項目は、「Quests」で確認できます(焚火の右側にある石碑)。
意識しなくても勝手に達成できるものが多いですが、「Archer使用時に、ラン開始から3分間動かない」「Shield Maiden使用時に、1ランで180回攻撃を受ける」といった特殊な条件のものもあるので要確認。

実績を達成するごとに、獲得する経験値が多くなっていくようにもなっています。

Traitsの表示について

レベルアップ時に提示されるTraitsの中には、(Strong)(Fast)(Weak)と表示されているものがあります。

これは、使用しているキャラクターとそのTraitの相性を示すもので、StrongとFastの場合は他キャラより伸び率が少し高く、Weakの場合は伸び率が少し低くなっています。

基本的に、Weakのものは取らないようにしましょう。

恒久的強化項目

恒久的強化は、「Shrine of Blessings」でコインを消費することで行えます(焚火の左側にある像)。

まずは「Attack Speed」と「Damage」をマックスまで伸ばすのがオススメ。

Attack Speedは「ArcherでQuick Handsを4回強化」、Damageは「SwordsmanでStrengthを4回強化」することで解除できます。

なお、これらの強化に関しては何度でも自由に振り直しができます。

井戸おじさん

2つ目のステージでは、檻に捕らえられたおじさんが助けを求めています。

おじさんに話しかけるとステージ上に鍵が出現するので、それを回収して再びおじさんに話しかけることで救出できます。

おじさんを救出すると、装備の持ち込みができるようになり、ステージ内で手に入れた装備品を井戸で回収できるようになります(1ランにつき回収できる装備品は1つだけ。回収していない装備は「Not Retrieved」と表示されます)。

ランに持ち込む装備の変更は、拠点にいるおじさんの右にある箱から。回収した装備は、拠点にいるおじさんから購入することで使えるようになります。

ちなみに、おじさん救出以前に入手したことのある装備品は、自動的に回収済みになる模様(なので、急いでおじさんを救出しないほうがいいのかも…?)。

アビリティのアップグレードについて

アビリティを取得すると、レベルアップ時の選択肢にアビリティの強化項目が出現するようになります。

アビリティの強化を3つ以上獲得した状態でアビリティスクロールを取得すると、そのアビリティのアップグレードが選択できることがあります(アップグレードの出現はランダムで、事前に実績達成で解除しておく必要あり)。

また、通常のTraitsはレベル5までしか強化できませんが、アビリティはレベル10まで強化することができます。

おわり

Steamでの評価は現時点で非常に好評(1,364件中94%件)と、かなり好調な滑り出し。

ホットフィックスの配信が早いペースで行われていて開発の熱意が感じられるので、今後のアップデートで予定されているコンテンツの拡充にも期待大です。

キャラやアビリティのバランス調整をはじめとして改善してもらいたいポイントは多々あるものの、既にお値段以上のボリュームと満足感。

体験版も配信されているので、なんかヴァンサバっぽいゲームないかなーと探している人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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