
Tango Gameworksの新作リズムアクションゲーム『Hi-Fi RUSH』の真エンドまでクリアしたので感想を書いておきたいと思います。
- 使用ハード:Xbox Series X
- プレイ時間:約20時間(難易度ハードで1周目クリアに約10時間、真エンドクリアまでに約15時間)
- 獲得実績:49/61
実績コンプはちょっと自分にはハードルが高すぎるけど、最高難易度クリアまでは頑張ってみるつもり。
概要に関しては、プレイレポにて書いてるのでそっちをどうぞ。
イイとこ
嫌でもビートを刻める最高にノリノリなアクション
このゲームの最大の魅力は、何と言っても爽快感抜群でノリノリなリズムアクション。



『ベヨネッタ』に近い操作で行う様々なコンボ、ゲージを消費して放つ必殺技、仲間との連携技にパリィとった多彩さ・派手さ・爽快さ・手応えをすべて兼ね備えたハイクオリティなアクションはめちゃくちゃに楽しい。
はじめは、ビートに合わせつつアクション操作をするのは難しそうだと思っていたんですが、いつの間にか足をならし縦ノリしてボタンを押してる自分が。
気づいたら、「ビートに合わせる」という意識をしなくても遊べるようになっていました。
- どんなタイミングでボタンを押しても、必ずビートに合うようにアクションが行われる
- ビートを外してもペナルティは無い(ただし最高難易度では、ビートを外し過ぎてスコアがDに落ちると即死)
- 敵の攻撃もビートに合っている
この3点のおかげで、ボタンを闇雲に押すのではなく、音楽にノリつつ自分と敵の動きを見ながらボタンを押していけば、自然とビートに合った操作ができるようになっているというわけ。
ひとつひとつのアクションに独自の効果音が割り当てられているというのも大きなポイントで、戦いながら即興で自分だけの音楽をかき鳴らしているようなとてつもない爽快感は、本作でしか味わえないと言っていいかも。
何もかもがビートに乗った世界
チャイの足音やコンボといったアクションだけでなく、敵の攻撃、非常灯やベルトコンベアやトラップといったステージ内のオブジェクト、UIに至るまで、何もかもがBGMのビートに合わせて動いているので、戦闘中もそうでないときでも常にノリノリ。
イベントシーンでの効果音もビートに合わせたものになっていて、見てるだけの場面も楽しい。
豊富な敵バリエーション


敵のバリエーションはかなり多く、わりと終盤に至るまで新しいタイプが登場するので、飽きが来ない作り。
シールド持ちのヤツ、盾持ちのヤツ、火を吹いてくるヤツなどなど、タイプと対処法が色々あるので、戦いがワンパターンにならないのも良かったです。
ボス戦もユニークなものばかりで、戦闘で楽しくないと思った場面は一度もありませんでした。
気持ち良すぎるパリィ
『SEKIRO』はしばしばリズムゲーと言われることがありますが、本作ではまさにパリィとリズムアクションの相性の良さが体感できます。
上でも触れたとおり、敵の動きがビートに合わせたものになっているので、パリィのタイミングがすごく分かりやすい。ピカッと光ったら1拍後にボタンを押すだけ。
エフェクトが超絶気持ちいい上に、敵のスタンゲージを大きく削れてパリィカウンターも発動できるので良いことだらけ。
パリィは全てのアクションをキャンセルして発動できるという快適仕様なのも良い。
アニメ調のグラフィック
色鮮やかなアニメ調のグラフィックと、スパイダーバース的なコミック調のエフェクトがとにかく良い。

エフェクトがちょうどいい感じに派手なので、爽快感もありつつ敵の攻撃も見逃さない絶妙なバランス。


イベントシーンや強敵、ボス戦での演出もすごく凝っているので、これまた見てるだけでも楽しい。
イキイキしたキャラたち
ああ言えばこう言うを地でいく能天気でアホな主人公チャイ、仕草がかわいい猫型ロボットの808、気の強い有能メカニックのペパーミント、やたらとジョジョ立ちを決めてくるザンゾウなどなど、登場キャラは味方も敵もイキイキとしてます。



テンプレ的なキャラばかりと言えばそうなんだけど、アニメ調のグラフィックとマッチしていてとても良い。
ユーモアに溢れた掛け合いも面白いし、冒険の過程での成長も描かれてるし、アクションゲームとしては文句なし。
最高のサントラ
ナイン・インチ・ネイルズの「1,000,000」にザ・プロディジーの「Invaders Must Die」など、イカした楽曲が要所要所で流れるのでテンション爆上がり。
もちろんオリジナルのスコアもめちゃくちゃよくて、早くサントラが欲しい。
高いリプレイ性
道中に隠されている収集要素の他に、チャレンジ項目(ボス戦ノーダメクリアや、全ステージSクリアなど)、DMCのブラッディパレス的なステージなど、やり込み要素は盛りだくさん。
1周クリア後には、条件を満たすことで見ることができる真エンドも用意されています。
また、キャラの見た目を変更できるコスチュームも大量に用意されています。
これはDMC5に欠けていた部分なので、個人的には嬉しい限り。

ダメなとこ
特に無し!
ってのはさすがに嘘だけど、面白過ぎるのでわりとどうでもいいかな。
強いて挙げるなら、
- QTEが多い
- タイミングよくボタンを押すというリズムゲームのフォーマットに則ったものなので、通常のアクションゲームと違ってそこまで気にはならない。
周回時にはスキップ出来たらよかったかな。
- タイミングよくボタンを押すというリズムゲームのフォーマットに則ったものなので、通常のアクションゲームと違ってそこまで気にはならない。
- 指定されたリズムでパリィボタンの入力を求められるパリィミニゲームの頻度がちょっと高い
- 特定の敵を瀕死にさせると発生。
難易度ハード以上では全入力を成功させないと失敗扱いなのでムズい。
リズムは敵種ごとに決まっているので慣れればどうということはないけど、初見ではかなり苦労しました。
※ちなみにミニゲーム移行時の衝撃波を連続でパリィすれば、ミニゲームを回避できます。
- 特定の敵を瀕死にさせると発生。
- ステージをリプレイする際はそのステージの最初から
- 取りこぼしたアイテムだけさっと回収する、ボス戦だけを遊ぶ、とかは出来ない仕様。
ベヨネッタ3のように、スタート地点が複数用意されていれば良かった。
- 取りこぼしたアイテムだけさっと回収する、ボス戦だけを遊ぶ、とかは出来ない仕様。
- ステージ選択画面で、取りこぼしたアイテムの情報が表示されない
- 体力アップアイテムがあと3つ見つからない…
- リプレイ時に気になるテンポ感
- カットシーンはB長押しでスキップできるけど、戦闘開始時には必ずカットシーンがあるし(シームレスに戦闘に移行しない)、スキップできない場面も結構ある。
ギミックだったりQTEだったりはスキップしたくなる。
- カットシーンはB長押しでスキップできるけど、戦闘開始時には必ずカットシーンがあるし(シームレスに戦闘に移行しない)、スキップできない場面も結構ある。
といったところ。
おわり
新年早々、とんでもない傑作が飛び出してきました!
Xbox Game Passで遊べるアクションゲームのなかではダントツで面白いんじゃないかな?

気が早いと思われるかもしれないけど、これは間違いなく今年のベストアクションゲーム候補の1つ。
なんならGOTYも狙えるぐらい。
…ってのは言い過ぎたかも。でもそれぐらい楽しめた。
リズムゲームが得意でなくとも遊べるようになってるので、アクションゲーム好きな人には猛烈にオススメしたい作品でした。
ではまた。
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