『My Friend Pedro』デップーmeetsジョン・ウィック的な2Dアクロバティックガンアクション クリアレビュー/感想

Switch/PCにて配信されているアクションゲーム『My Friend Pedro』のレビュー/感想です。

ディベロッパー:Dead Toast Entertainment
パブリッシャー:Devolver Ditgital

ストーリー

なぜか精肉店の冷凍室で目覚めた主人公。
一切の記憶を失い、頼れるのはイマジナリーフレンド(バナナ)のペドロと、己のガン=カタスキルのみ。
ペドロに導かれるまま、立ちはだかる殺し屋たちをバッタバッタと撃ち殺していく…という感じのお話。

ストーリーはあってないようなものなので、特にこれといって書くことなし。
本作は同名Flashゲームのリメイクということを知っていると、メタ的な意味でも楽しめるかもしれません。

アクション

本作の魅力はバイオレンスでアクロバティックなガンアクション。これに尽きます。
アクションの操作自体はかなりシンプルで、銃撃、キック、回避、ジャンプ(ウォールジャンプ)、スロー発動、これだけ。
2丁拳銃を使って2人の敵を同時に倒したり、スローモーション発動中に宙返りしながら敵のドタマを撃ち抜いたりしながら、次々とステージをクリアしていきます。

進めていくことで新しい銃器が使えるようにはなりますが、アクションや能力は一切増えないので、最初から最後までやれることは変わりません。
こう書くと、なんだか単調ですぐ飽きてしまうようなゲームと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

宙に浮かせたフライパンを撃って跳弾させて敵を倒したり、遠くにあるレバーを撃って足場を動かしたり、スケボーに乗ってスイーッと移動したり、ドラム缶を転がして敵をひき殺したりと、ステージの構造、ギミックのバリエーション、敵の殺害方法が豊富で、なかなか飽きさせない作りになってます。
基本は室内を進む2Dステージですが、高速バイクチェイスや真っ逆さまに落下しながらの銃撃戦など、特殊なステージも少しだけあります。

PVを見た感じ手軽にスタイリッシュに殺戮パーリィできるゲームかと思いきや、難易度はわりと難しめ。
クリアするだけならそこまで難しくはありませんが、Sランク評価をゲットしようと思うと途端に難しくなります(ステージをクリアすると、獲得したスコアに応じてS~Cの評価が表示されます)。
スタイリッシュに敵を殺すこと、時間を空けず連続で敵を殺していくこと、素早くステージをクリアすることが、ハイスコアを狙うポイント。

敵を一定時間内に連続して倒していくとスコアが倍率が上がっていきますが、時間経過orダメージを受けると倍率ゲージが下がり、ゲージが0になると倍率がリセットされてしまいます。
どうやって敵を倒していけば倍率を上げつつ進むことができるかを考えるのが楽しいです。

S評価の基準はかなり厳しめ。
ステージの構造と敵の配置を完璧に頭に入れ、最初から最後まで流れるように敵を殺害する。これが難しい。
難しい半面、試行錯誤を繰り返し、最初から最後までチェインをつないでSランククリア出来たときは超嬉しい。
本作の醍醐味はスコアアタックにあると思います。

ダメだったところ

全体的には楽しいですが、個人的にダメだと思ったポイントもあります。

中盤あたりからステージの構造・ギミックが複雑化していき、さらに敵が固く攻撃が苛烈になっていくため、軽快なガンアクションがあまり楽しめなくなっていきます。
それに加えて、終盤のいくつかのステージは「スタイリッシュなガンアクション」ではなく「銃が撃てるイライラ棒」のようなステージになっていて、そこだけはどうしても楽しむことができませんでした。

プラットフォームパズルみたいな要素は控えめにして、もっとガンアクションに特化してほしかったです。

おわり

グッドなポイント
  • アクロバティックでスタイリッシュなガンアクション
  • やり込み甲斐のあるスコアアタック
  • ユニークなボスステージ

バッドなポイント
  • 中盤以降のレベルデザイン

一周クリアするだけなら3時間ぐらいで出来てしまいますが、ノーマル・ハード・バナナの全難易度クリア、全ステージS評価を目指すとなると、かなりのやり込み。
僕は一番はじめのステージですらS評価を取るのにかなりリトライしたので、まだまだまだまだ楽しめそうです。

バイオレンスなアクションゲーが好きで、スコアアタックをとことんやり込むタイプの人にはおすすめです。
反対に、一周クリアしたらそれでいいやというタイプの人はセールを待ったほうがいいでしょう。

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