『Nobody Saves The World』の評価・感想を。Drinkbox Studiosがはなつ変幻自在の爽快アクションRPG

今回は、あの傑作メトロイドヴァニア「Guacameleee!」シリーズを手掛けたDrinkbox Studiosによるダンジョンクローラー型アクションRPG、『Nobody Saves The World』をクリアしての評価・感想をお届けします。

ジャンルアクションRPG
開発元Drinkbox Studios
発売元Drinkbox Studios
総プレイ時間24時間(1周目16時間+2周目8時間)
おすすめ度★★★★★
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Nobodyが世界を救う

主人公は、服も記憶もなく、自分の名前すらも分からない「Nobody」。
偉大なる魔術士「Nostramagus」が残した、何にでも変身できる魔法の杖を手に入れてしまったことから、「Calamity」の侵食から世界を救うための戦いに巻き込まれていく。

ゲームプレイは、2Dになってトレハン要素がなくなってアビリティも少なくなった『ディアブロ』といった感じ。
その代わりに、魔法の杖を使って様々なフォーム(クラス)に変身して戦うというシステムがユニーク。
射手、馬、ゾンビ、ロボットなどなどバラエティ豊かな計18種類のフォームが用意されており、それぞれ異なった特性を備えている。
フォームのバリエーションが多いだけでなく、ネズミやナメクジなど、一見すると弱そうなフォームでも大暴れできるというのも面白いポイントだ。

全体から漂う雰囲気や所々で遭遇するヘンテコなNPC達など、Drinkboxらしいユーモアが散りばめられている一方で、アートスタイルはこれまでのDrinkboxの作品とは趣きが変わり、可愛さとキモさとグロさが混じり合った手書き風のものになっている。

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クエストクエストクエスト!

ゲームのメインとなる目標は、「Calamity」を封印するために必要となる5つの「Gem Shards」を集めること。
「Gem Shards」はレジェンダリーダンジョンと呼ばれるダンジョンをクリアすることで手に入る。
レジェンダリーダンジョンに挑戦するには規定数のスターが必要になり、スターはクエストをクリアすることで入手できる。

「ダンジョンをクリアする」「NPCの頼みを聞く」といったものから、「敵を倒す」「お金を拾う」といった単純なものまで、プレイヤーのありとあらゆる行動がクエスト化されている。
また、杖で変身できる各フォームごとに「特定のスキルで敵を○体倒す」「特定のスキル一回で○体の敵に当てる」といったクエストが多数用意されており、これらのクエストをクリアすることでフォームがランクアップし、新しいスキルや新しいフォームが使えるようになっていく。

何気なくプレイしていてもポコポコとクエストをクリアできてしまうというのが本作の特徴であり面白いところだと個人的には思ったが、クエストをひたすらクリアしていかないと何も得られないデザインとも言えるため、人によってはずっと作業をしている感覚になってしまう可能性はあるかもしれない。

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自由度の高いフォームカスタマイズアクション

本作の最大の特徴は、1つのフォームに他のフォームのスキルを自由に組み合わせることができるという点。

各フォームにはアクティブスキルとパッシブスキルがあり、どちらも最大4つまで装備することができる。
アクティブもパッシブも、デフォルトで付いているもの以外なら、他のフォームのものに付け替える可能(もちろん、ランクアップで覚えるスキルをそのまま使ってもいい)。
この自由度が高いカスタマイズシステムによって、「ミサイルを乱射するタマゴ」「火を噴く馬」「高速で突進するナメクジ」「ゾンビを量産するボディビルダー」などなど、ハチャメチャで愉快爽快なアクションが楽しめる。

付け替えが自由になっているということは、フォームごとの個性が失われて一辺倒のゲームプレイになったり、一部の強フォーム以外は用済みになったりするのでは?と危惧する人もいるだろう。

しかし実際は、デフォルトのスキルや各ステータスによる素の状態での性能やプレイフィールがフォームごとに大きく異なるため、各フォームの個性を活かしつつ自由なカスタマイズが出来るという良く出来たバランスになっている。
また、後述するダンジョンモディファイアや属性バリア、多種多様なクエストといった要素により、どのフォームにも輝けるシチュエーションが用意されている。

ダンジョンでは、特定のダメージタイプで攻撃してからでないとダメージを与えられないバリア持ちの敵が出現するほか、「死んだ敵が爆発する」「敵味方問わすダメージが9999になる」といったモディファイアが設定されている。
属性バリアとダンジョンのモディファイア、出現する敵の組み合わせはダンジョンごとに異なり、ワンパターンな戦い方では通用しないようになっている。

※ちなみに、2周目のNG+ではモディファイアがさらに厳しいものになり、フォームとスキルのシナジーをより深く理解することが求められる。

またサブイベントに関しても、「ノーダメで障害物コースをクリアする」「制限時間内に全ての樽を破壊する」「最速を誇る魔女とのレースに勝利する」「なぞなぞに正解する」など内容は多岐にわたり、ダンジョン攻略と同様にフォームとスキルをうまく使いこなすことが求められる。

どのフォームにどのスキルを組み合わせればクリアできるのか、色々試行錯誤を重ねるのが楽しいというのも本作の魅力だ。

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イマイチな点

面白さを目減りさせるほどのものではないが、いくつか気になった部分もあるので列挙しておこう。

とっさにフォームチェンジするのが難しい

RBを押すと直近で使用した8つのフォームがラジアルメニューで表示され、左スティックでフォームを選択することで即座にフォームチェンジができる。
しかし、選択が左スティックなので移動が出来ず、時間が止まったりスローになったりしないため、フォームチェンジをしながら戦うのは難しい。
また、ラジアルメニューは何故か自分でカスタマイズ出来ない仕様なので、どこにどのフォームがあるのかとっさに把握しづらいという問題もある。

フォームチェンジは右スティック、もしくは十字キーに割り当ててもよかったのではと思う。

サブクエの報酬がショボすぎる

クエストの内容は多岐に渡っていて面白いものの、報酬は微量の経験値とスターに限られているため恩恵をほとんど感じられず、クリアする甲斐が全くない。

ユニークなボスが存在しない

各レジェンダリーダンジョンでは、最後にボスとの戦闘になるが、ラスボス以外は雑魚敵が大きくなっただけの使いまわし。
HPが多いというだけで何か特殊な行動をとってくるわけでもなく、特殊なギミックもないので、面白みがない。

自キャラの視認性が悪い

▲画面中央付近にプレイヤーキャラのMonkがいる。分かるかな?

敵が大量に出てくる場面では、敵とダメージ表示で画面が埋め尽くされるため、自キャラがどこにいてどこを向いているのかがかなり分かりにくい。

その他もろもろの仕様

  • クエストをクリアするたびにメニューを開いて報酬確定演出を見なければいけないため、テンポが少し悪い
  • レジェンダリーダンジョンでは、フォームクエストを進めることが出来ない
  • ダンジョンの作りが単純
  • 2周目のNG+でも会話イベントがスキップできない
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おわり

ひたすらクエストをこなしていくというゲームループや、モディファイアと属性バリアによる戦闘の制限という部分で好き嫌いが分かれそうなゲーム。

個人的には、1周目も2周目のNG+も全く飽きずに楽しめた良作

現時点ではレベルキャップが75という中途半端な数字なので、今後追加コンテンツなり拡張DLCなりが出そうな雰囲気がします。

そんな感じでした。ではまた。

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