『Recompile』の感想を。終盤だけ急に面白くなるメトロイドヴァニア風ハッキング・アドベンチャー(?)

今回は、Steam、EpicおよびMS Store(Game Pass対応)にて配信が開始されたメトロイドヴァニア風ハッキング・アドベンチャー『Recompile』の感想をお届けします。

メトロイドヴァニア風ハッキング・アドベンチャーって何?って感じですが、プレイした印象では3Dプラットフォーマー+TPS+ちょこっとメトロイドヴァニア風味なゲームでした。

5つのエンディングを含め全実績解除済み。

ジャンルアクション・アドベンチャー
開発元Phigames
発売元Dear Villagers
総プレイ時間約6時間
おすすめ度★★★☆☆
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ストーリー

プレイヤーは、ある古代施設を復旧させるために投入されたプログラム。
散りばめられたデータの収集、各種システムの修復、妨害してくる敵の排除を行いながら、施設の中枢にあるAIコアを目指すのが目的。

ストーリーは直接語られるタイプのゲームではなく、道中で手に入るLog(テキストアイテム)を読むことで、世界ではなにが起こっていたのか、プレイヤーはなぜこの施設にインストールされたのか、というのが徐々に明らかになっていくようになっています。

テキスト量は多めですが内容が面白く、ちょっとした短編を読んでいるよう。
それらを読まないとエンディングに至るまでどこで何を目的として動いているのかがよく分からず、エンディングもほぼ全てテキストによる描写のみなので、ある程度英語が読めないとキツいです。

本作はマルチエンディングですが、各エンディングの条件達成が楽だったのは好印象(おそらくほとんどのプレイヤーが初回でトゥルーエンドに到達すると思う)。

日本語化されていないのが非常に残念。

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探索

チュートリアル的な最初のエリアをクリアすると、複数のエリアが繋がっているハブエリアに到達し、そこから本格的な探索を開始することになります。
大きく分けて緑、赤、黄、青のエリアで構成されており、エリアごとに異なる特徴が。
例えば、緑のエリアでは論理回路のギミックがメインで、赤のエリアでは敵との戦闘がメイン、といった感じ。
物語を読み解くテキストのほか、新しい武器や能力のアップグレードを集めながら、各エリアの最奥を目指します。

操作性は良好で、プラットフォーム部分以外ではストレスを感じることはほぼありませんでした。
コントラストが効いた独特なビジュアルは素晴らしいの一言。

公式ではメトロイドヴァニアとジャンル分けされていますが、個人的にはあまりメトロイドヴァニア感は感じられませんでした。
新たな能力を手に入れ、それによって新たな道が開かれていくという要素は確かにありますが、初見で取れないアイテムがほとんどないので、各エリアを再訪することもほとんど無い、というのがその理由。

また、全体的に導線が分かりにくく、マップがマップの役割を果たしていないという部分が気になりました。

プラットフォーム

主に黄のエリアにおいて、ジャンプとダッシュを使って足場から足場へと移るプラットフォームが大部分を占めていますが、影がないせいか距離感がかなりつかみづらいです。
ジャンプとダッシュで次の足場に移る以外の仕掛けはなく、足場の形状がかなり小さかったり歪だったりで踏み外して落下するところも多かったため、プラットフォーム部分には面白さを感じることが出来ませんでした。

論理回路

パズルに相当する仕掛けとして、論理回路が登場します。
スイッチを押して電流を流し、全てのランプが点灯するようにAND/OR/NORノードをハッキングする、というもの。

一見すると、こんなの解けるか!とツッコミたくなるような複雑なものもありますが、真面目に考える必要はなく、ランプに直接つながっているノードをハッキングすればクリアできてしまう虚仮威しなので、存在意義がよく分かりませんでした。

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戦闘

戦闘はTPSスタイル。
使える銃は全部で5種類で、敵との距離で使い分ける感じ。
敵が爆散するときのエフェクトは派手で、手応えもしっかりあって気持ちいいです。

雑魚敵の種類は5種類ぐらいと少ないですが、戦闘の頻度がそもそも少なく、ゲーム全体のボリュームも薄いため気になりませんでした。
仰角が70度ぐらいまでしかなく飛んでいる敵を撃ち落とすのがムズい、スナイパータイプの敵の射程が異常、という部分はイマイチに感じました。

ちなみに、ゲーム後半では敵をハッキングして一瞬で破壊できるので、武器を使うことがほぼなくなります。

ボス戦

ボス戦ははっきり言って面白くないです。
3種類のボスがいますが、全部が全部こっちをワンパンでぶっ殺してくるので、ダッシュで距離をとって2・3発撃ってダッシュで距離をとって…というワンパターンな戦闘にしかなりません。

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終盤は別ゲー

終盤に入手できる「Fly」アップグレードで一気に別ゲーへと変化。
空中でのジャンプ・ダッシュ回数が無限になり、落下ダメージを無効化、さらに高速かつ自由自在にフィールドを飛び回れるようになります。

速度が速すぎるのでスローモーション能力を使わないとうまく制御できないという難点はありますが、フィールドを飛び回ったり敵に体当たりしてぶっ壊すのがもの凄く爽快で楽しいです。
こっちをメインに高速アクションシューティングとして作ってくれたら良かったのに、と思うほど。

ただ、高速飛行ならではの面白いレベルは一切存在せず、取りこぼしたアイテムの回収が楽になる程度にしか使い道が用意されていなかったのは残念です。

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おわり

ストーリー、ビジュアル、飛行時の爽快感はかなり良かったのですが、全体的なゲームプレイが面白いかと聞かれるとちょっと返答に困ってしまう。ポテンシャルは確かに感じられるのに、活かせる場がないまま終りを迎えてしまう。そんなゲーム。
メトロイドヴァニア、TPS、論理回路パズル、プラットフォーマー、といった要素がどれも薄いのが原因かなと。

ストーリーを楽しみながらサクッとクリアできてアクション要素のあるゲームを求めている人にはオススメできるかな~できないかな~。という感じでした。

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