いやー面白いですね『ワイルドハーツ』!
つーことで今回は新作狩りゲー『ワイルドハーツ』の10時間トライアルを遊んでみた感想を書いておきます。

最初の2時間ぐらいは「なんかイマイチダナー…」と思っていたのですが、各武器の操作に慣れたり、エリアの探索を進めたり、龍脈からくりの仕組みを理解したりしだしてから「あれ?意外と面白いかもな……いやいや、めちゃくちゃ面白いじゃん!」とどんどんハマっていきました。
からくりを使って自分だけの狩場を作るというコンセプト
本作の最大の特徴は何といっても、フィールド上に様々な「からくり」を設置して狩りを行うという点。
「からくり」には主に、戦闘時に使う小規模な「基礎からくり」と、狩猟のサポートとして使う大掛かりな「龍脈からくり」の2種類があります。
戦闘に一味違う楽しさをもたらす「基礎からくり」
基礎からくりは、
- 匣:足場として使える箱状のからくり。ジャンプ攻撃を繰り出したり、突進攻撃に対してのカウンターとして使ったりできる
- 発:バネ状のからくり。短距離を素早く移動できる上に使用時に無敵時間があるので、回避に使ったり距離を詰めるのに使える
- 灯:松明状のからくり。武器に炎属性を付与できる
といったものがあります。
ストーリーの進行によって使えるものが増えたり、複数のからくりを組み合わせた「連結からくり」を習得したりします(匣を6つ展開すると巨大な壁になる、など)。
ギミック感が強すぎて楽しめるか不安だったシステムですが、実際にプレイしてみると、激しい戦いの中でからくりを活用するのがめちゃくちゃ楽しくて驚きました。
からくりによって武器アクションに変化が出るうえに、武器アクションの後硬直をキャンセルして使うこともできるので、かなりダイナミックな戦い方ができます。
環境整備という新しい楽しさをもたらす「龍脈からくり」
一方の「龍脈からくり」は、
- 獣狩の幕屋:ベースキャンプ的なもの。ファストトラベル地点として機能する。
- 獣探しの櫓:範囲内にいる獣の位置を特定する。
- 飛蔓:二点間を高速で移動できるジップライン的な装置。
といったものがあります。
龍脈からくりは設置するのに特殊なリソースを消費。
そのリソースは、エリアを探索して発見した「龍穴」を強化することで増やしていけます。
からくりは、一度設置すると破壊されるまでずっとフィールドに残り続けるというのがポイント。
そのため、壁を素早く登れるように匣を設置したり、遠くの崖に行けるよう飛蔓を設置したりといった環境整備が自由に行えるようになっています。

フィールド全域をまんべんなくカバーできるようにレーダーを各地に設置、どこに討伐対象がいてもすぐ駆けつけられるようにキャンプを設置、戦闘が発生するエリアに素早くアクセスできるように飛蔓を設置、といったふうに環境を整えてみました。
環境整備の創意工夫で狩猟生活を向上させていく、狩りや探索の過程で環境を整備し、自分だけの狩場を作り上げるというのは、今までの狩りゲーには無かった本作ならではの楽しさ。
この楽しさは、『デスストランディング』で配達ルートを開拓しているときの楽しさに近いものがあると感じました。
最大3人のマルチプレイでは、ホストの狩場にお邪魔することになります。
からくりの設置場所とか組み合わせ方とか、色々と勉強になるかもしれないのも良い点。
バリエーション豊かで爽快感のある武器アクション
トライアルの段階では、
- からくり刀:攻撃を当ててゲージをためて、多段ヒット攻撃を繰り出す
- 野太刀:タメ居合いによる高威力の一撃を繰り出す
- 槌:タイミングよく追加入力していくことでコンボが変化する
- 弓:撃ち込んだ矢を爆破することで大ダメージを叩き出す
- 傘:パリィで攻撃を強化して連撃をたたき込む
の5種が使用可能でした(製品版では変形棍、大筒、飛燕刀も加わった8種類)。
モンハンに比べると操作はシンプルですが、それぞれ使用感は大きく異なってどれも楽しい。
武器ヒット時の手ごたえはしっかりあって、部位破壊したときの気持ちよさも抜群。


武器バランスに関しては現時点で確かなことは分かりませんが、弓がどう考えても強すぎる一方で、傘が弱すぎると感じました。
弓は安全な距離から一方的に矢を撃ち込んで、回避ついでに大ダメージを叩き出せます。他の武器では5~7分かかるところが、わずか3分ですんでしまうぐらいに楽。
逆に、傘はパリィしてゲージを貯めないとまともに火力が出ない上に、そのパリィの判定がシビアすぎて辛いです。MHRのランスのジャスガと同じくらいの判定にしてほしい。ハイリスクハイリターンなコンセプトなのは分かるのですが、現状ではリスクがデカすぎるしリターンが見合ってません。
その他気に入った点
和風のフィールドデザイン
雰囲気があってめちゃくちゃ良いですね。
この点はモンハンライズより好きです。
モンハンとはちょっと違う武器強化システム
武器強化は枝分かれした複雑なツリー状になっていて、強化元となった武器のスキルを継承していけるシステムになってます。
同じ武器でも、強化していったルートによって継承スキルが異なるという複雑さを持っていて、研究し甲斐がありそう。

シームレスなマルチプレイ
狩猟が始まったら、他のプレイヤーに救援を要請することが出来ます(モンハンの救難信号とほぼ同じシステム)。
ホスト側では、ゲストプレイヤーの参加・退出がシームレスに行われるのでスムーズなプレイが可能です。
やり込み甲斐のありそうなからくりスキルツリー
獣を狩って集めたリソースを使って、からくり関連のスキルツリーを拡張していくことが出来ます。
新しいからくりを習得したり、すでにあるからくりの性能を上げたり。
画像で見えている範囲の10倍以上はあるながーいツリーなので、やり込み甲斐がありそうです。

カメラワークはマジでなんとかしてくれ…
- カメラの位置が低く、自キャラとの距離が近い
- 視野に対して獣のサイズがデカすぎる
- 地形の起伏が激しい
- 木やら岩やら、視界を覆う障害物が多い
これらが組み合わさって、戦闘時の視認性はすこぶる悪いです。
派手にふっとばされる攻撃をくらうと、敵どころか自キャラも見えなくなって死んだりします↓。


シネマティックな雰囲気を演出したいのか、自キャラが常に左右どちらかに寄っているのもイマイチ。
パフォーマンスもなんとかしてくれ…
PS4/XboxOneを切り捨ててるのに、1080p・60fpsがギリギリってどうなの?
ポップインが頻繁に起こっているし、テクスチャがのっぺりしてるところもあちこちにあります。
もうちょい頑張ってほしい。
おわり
とまあこんな感じ。
トライアルで丸々10時間使いきってしまうぐらいにハマりました。
定価で1万円弱はちょっと高すぎる気がしますが、それでも応援したいので購入!
製品版がどれくらいのボリュームなのか、楽しみです!
ではまた。
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